リーディングプログラム一年半を終えて

北海道大学大学院総合化学院 総合化学専攻 界面電子化学研究室 博士後期課程1年

倉 千晴 さん

修士1年生を対象に、5年一貫の大学院教育プログラム”物質科学フロンティアを開拓するAmbitiousリーダー育成プログラム”の募集が始まります(応募締切は、平成27年6月17日)。募集に先立ち、1年半前から本プログラムに参加している倉千晴さんに、リーディングプログラムについてインタビューしました。

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倉千晴さん(右)とインタビュアーの中冨特任准教授(物質科学教育プログラム担当)(左)

リーディングプログラムの魅力を教えてください。

自分と同じようにドクターになりたいという目標を持った人と知り合えたこと、それが私にとっては一番大きかったですね。リーディング生同士で研究のことを話すこともあって、刺激を受けることが多いです。自分も頑張って行きたいと勇気づけられます。高め合っていける人たちと知り合えたことは、とても大きいですね。

リーディング生同士で集まったり、出かけたりすることはあるのですか?

ありますね。例えば、昨年の10月頃に学生会議(補足1)のキックオフ会や、QE1(補足2)が終わった後の打ち上げとか、TOEICテストが終わった後の打ち上げとか。とりあえず何かを乗り越える度に、学年の枠を超えて結構な人数が集まっています。分野が近い触媒を研究している人とか、分野は少し違いますが金属を研究している人とか、学生同士でもこういうことをやってみたらいいんじゃないってアドバイスを貰えたり、アドバイスをすることも多くて、結構参考になりますね。

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第三回全国リーディングプログラム学生会議実行委員会立ち上げキックオフワークショップの集合写真

補足1:LP生が企画・運営する研修会。全国のLP生を対象とする。
補足2:修士課程2年次にて行う試験。自身の研究分野に異分野あるいは数理連携分野を絡め、調査能力と提案能力について審査する。

本プログラムは、化学を中心に物質科学の基礎と応用を分野横断的に学ぶカリキュラムになっていますが、他大学とも交流しているのですか?

実は、昨日と今日で行われた東北大学との合同シンポジウム(補足3)で、プログラムの活動について発表を終えたばかりなんです。これまでにも熊本大学などとはシンポジウムで交流があったんですけれど、その時よりも結構親密になれたような気がしますね。

東北大・北大リーディングプログラム合同シンポジウムでの発表

東北大・北大リーディングプログラム合同シンポジウムで発表する倉さん

補足3:2015年3月10日から11日にかけて開催された東北大学のマルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム(MDプログラム )と本プログラムとの合同シンポジウム

研究を俯瞰する数理科学の視点を身につけるために、数理連携の講義が開講されていますね。受講してみた感想は?

私たちのときは、理学院数学専攻の修士課程で開講されている講義を(フロンティア数理物質科学IIとして)受けるシステムでしたので、難しすぎて全く理解できなかった記憶があります。分からないところは、リーディング生同士で互いに教えあったり、数学の特任教員の黒田先生のところに聞きに行ったりしたこともありました。昨年度からは、リーディング生に特化した数学科目として開講されるようになったと聞いています。なので、これから参加する二期生は、授業についていけないということを心配しなくてよいでしょうね。

フロンティア数理物質科学IIIの講義はアクティブラーニング形式で、数学科の先生と、互いに専門の全然違う学生とが集まって、自分たちの研究をディスカッションしました。まずどこが互いに分かっていることなのか、どこまで互いに認識できているのか、どんなところが伝わりにくかったのかとか、確認を取りながら授業を進めました。数学の講義を介して、物質科学分野の専門家同士の理解が進んだように思います。

 数理III

フロンティア数理物質科学IIIで発表を行う倉さん

様々な支援(補足4)があるという点がプログラムの大きな特徴ですが、この支援を使って海外に行く機会はありましたか?

今年の6月にコロラドで固体イオニクス学会があるので、海外渡航支援を受けたいなと考えています。この学会は2年に一回開催されていて、今回私は新しい水素透過膜の研究発表を考えていますが、口頭発表は難しいので、ポスターで発表しようと思っています。口頭発表でも自分の言いたいことが効果的に伝わるよう、もっと英語をブラッシュアップしていきたいですね。

このプログラムが提供してくれている支援には、英語関係のものもありました。昨年の4月から7月くらいにかけて4ヶ月ほど「TOEIC対策コース」を受講しました。実際にTOEICの問題を解くのですが、分からないところを先生が解説してくれます。おかげで得点アップにつながりました。パイロット生11名のほとんどが、目標の800点を達成しつつあるという話も聞きます。

補足4:奨励金、海外渡航支援など

最後に。現在二期生を募集中ですが、リーディング大学院受験を考えている学生にメッセージをいただけませんか?

科学者になりたいと将来像を描いたのは、キュリー夫人の伝記や猿橋勝子先生の研究を読んだことがきっかけです。あのような研究者になりたいと思ったんです。もし私のインタビューを読んでくださった学生さんが、目指している研究者像を描いていて、新たにチャレンジしたいと考えているのでしたら“物質科学フロンティアを開拓するAmbitiousリーダー育成プログラム”に参加を考えてみてくださると嬉しいです。

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大塚博先生記念賞を受賞した倉さん

 

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ただいま修士1年生を対象に二期生の募集を行っています。募集説明会および個別相談会を下記の日程で予定していますので、興味のある方はぜひご参加ください。

日時:平成27年4月28日(火) 17:10~18:00
場所:学術交流会館 大講堂
http://ambitious-lp.sci.hokudai.ac.jp/information/3095.html

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